株式会社共和は令和5年（2023年）8月、設立70周年を迎えました。父・克巳が個人事業として共和材木店を創業した昭和24年（1949年）から数えれば、社業は74年にも及びます。
弊社は天竜地域の木材を東京、横浜など大都市圏の木材問屋に販売代行する産地問屋として出発しましたが、木材需要が急速に高まった昭和30年代の高度経済成長期に材木店向けの直販へと業態を転換しました。そして、昭和40年代半ばには戸塚建親センターを設立し、工務店様、住宅会社様に向けた資材流通を事業の柱に据えるようになり、この路線を推し進め現在に至っております。
浮き沈みの激しいこの業界で長年にわたり事業を継続してこられたのは、得意先様、関係先様のご支援、ご指導の賜物であることはもちろんですが、それに加えて、未経験の事業に真摯に取り組み常に勉強と挑戦を怠らなかった創業者をはじめ、不屈のチャレンジ精神と卓抜なアイデアで未踏の領域に挑んでいった諸先輩方の不断の努力があってこそだと考えております。黎明期から共和を支えてきた先達の尽力なしに、今日の共和は存在しえなかったでしょう。
私自身も昭和47年11月の入社以来、この共和の伝統を引き継ぎ、発展させ、次代に伝えていこうと微力を尽くしてまいりました。
こうして培われてきたのが、時代の変化をいち早く捉え、時を移さず事業に取り込んできた、共和ならではの進取の精神であるといえるでしょう。この事業はこうあるべきといった固定観念にとらわれず、時に既存事業の枠を踏み越える形で新しい事業展開の可能性を探ってきました。それが今日、工務店様向けの設計支援、助成事業申請支援など、共和の事業の根幹をなす新しいサービスへと結実しております。
共和は100年企業を目指し、鈴木崇朗を中心とする新体制でさらなる歩みを進めてまいります。皆様方には引き続きご助力、ご鞭撻を賜りたく何卒宜しくお願い申し上げます。

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このたび設立70周年を迎えられましたこと、まずは日頃から弊社を支えてくださっている得意先様、関係先様に厚く御礼申し上げます。
紆余曲折はありましたが、弊社がこれまで成長を続け業容を拡大してこられたのは、「時代に先駆けた変化」があったからだと考えています。
変化にはリスクが伴いますし、先陣を切っての変化となるとさまざまな軋轢も生じますが、ここぞという局面での思い切った変化が今日の共和を形作っているものと思います。「変わらずして成長なし」を今後も信条として掲げていく所存です。
一方で、共和が築いてきた伝統のうち、「変えてはいけないもの」もあります。それが社員と会社の一体感であり、社員一人ひとりを家族のように包み込む“あたたかさ”です。まさに「共和らしさ」の象徴であり、社員とともに歩んできた共和の歴史を示すもので、経営者として今後も大切にしていきたいと思っていることの一つです。
事業環境の厳しさが増す中、昨今は社長一人の剛腕で会社を切り盛りしていくという旧来型の経営手法では乗り切れない時代になってきたと感じています。今後は社員全員が自身の望む方向で成長を果たしながら、共に会社も発展していけるような、新しい時代の共和を目指していきたいと存じます。
そのためには、会社も社員も何が社会で求められているかを探り、私たちが果たすべき役割、目指すべき目標を意識していくべきでしょう。
弊社にとってはそれが「エコプラス」であり、脱炭素の家づくりということになります。この方針に沿って、ここ10年ほどは従来の住宅資材流通企業の枠を超え、工務店様、住宅会社様のお役に立てるメニューの充実へと注力してまいりました。
今後もこの路線を歩みつつ、時代の要請を見据え、さらなるサービスの拡充に努めてまいります。皆様には一層のお力添えをお願いできれば幸いです。

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